ニューロダイバーシティ
・パターン
制作プロジェクト
成果
本プロジェクトで制作した、ニューロダイバージェント当事者の経験則データベースを公開しました。また、制作した経験則を大規模言語モデル(LLM)と連携させたプロダクトを開発しました(万が一AIが不正確な回答をしてしまうリスクなどの観点から、現在は一般公開していません。)。
経験則の資料は、慶應義塾大学 井庭崇教授が提唱するパターン・ランゲージの作成方法を参考にしながら、本協会メンバーが作成したものです。本プロジェクトでの研究上の成果については、パターン・ランゲージに関する国際学会・AsianPLoPにて論文(A Pattern Language for Neurodivergent Individuals to Live Authentically)として発表しました。
制作過程の様子については、X(旧Twitter)にて、#ニューロダイバーシティ・パターン のハッシュタグからご覧いただけます。
改めまして、パターンの制作作業へ共に携わっていただいた有志の皆さま、インタビューにご協力いただいた皆さま、制作への助言や査読をしてくださった皆さま、その他すべての関係者の皆さまに心より御礼を申し上げます。
プロジェクト概要
ニューロダイバーシティを尊重した大規模な環境調整は、1人だけの力では難しいこともあります。また、現在様々な立場の当事者が、複雑で見えづらい、無数の困難に直面しています。
そこで、本プロジェクトでは生きづらい社会の中で困難に直面しつつ、なんとか乗り越えている当事者に注目しました。
そうした当事者にある程度共通する環境や工夫、周りの人の対応などを「パターン・ランゲージ」という手法を参考にして抽出・言語化することで、当事者は(進学や就職の時などに)より良い環境を意図的に選択でき、組織の側も環境整備の参考にすることができます。本プロジェクトはそうして、ニューロダイバーシティの身近な実践を支援し、それぞれの特性に合った環境の有効な選択肢を増やしていきます。これによって、より多くの当事者の前向きで誇りある幸せな人生を応援することを目指します
パターン・ランゲージとは?
パターン・ランゲージとは、建築の分野から始まって今では様々な分野に応用されている、生き生きとした良いモノや実践に共通するコツ・パターンを抽出・共有するための技術です(参考:https://creativeshift.co.jp/pattern-lang/ )。たとえば、デジタル庁は「デジタルを活用する未来に向けて」という下のようなパターン・ランゲージを作っています。
私達はこのパターン・ランゲージの技術がもつ、「多様な状況・使用者に対応できる」という特徴に注目しました。非定型発達の定義は広く、同じ診断名同士であっても非常に多様なため、通常は「ある当事者について上手く行った」手法が他の当事者でも上手く行くとは限りません。一方、パターン・ランゲージは 「いつでも、どにでも、誰でも」 実践ができるように工夫されているため、多様な当事者が良い実践を共有できる可能性があります
ニューロダイバーシティ・パターン事業について
そこで私達は、パターン・ランゲージに関する学術論文に基づき、
- 生き生きとしている当事者のやり方・工夫
- 生き生きとしている当事者の生育環境と今の環境
- 生き生きとしている当事者の周囲の人の行動
- 生き生きとしている自閉スペクトラム者の対人コミュニケーション戦略
- ADHD当事者の先延ばし防止戦略
について調査しています
個人情報の取り扱いについて
本プロジェクトでは、個人情報を こちらのプライバシーポリシーに従って管理しています。また、任意でご協力者様の欄に立場・お名前を掲載させていただきます
情報の公開範囲について
本プロジェクトでお聞きした個々の経験の情報は、分析により「パターン」を発見することに使われ、公開時には匿名化されます。見つかったパターンを体系化した「パターン・ランゲージ」は、普及を目指して協会が運営するホームページ等にて公開され、Discordコミュニティ(当事者会)でも当事者の実践に利用される予定です